当院では、甲状腺外来に対応しており、甲状腺の検査(超音波検査・採血)や内服治療を行っております。
甲状腺とは
人の甲状腺は、のどぼとけにあり、大きさが3cm~5cm、重さが15g前後の内分泌器官(ホルモンを分泌する器官)であり、体内組織の代謝に影響を及ぼしております。
甲状腺で起こる疾患には
甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)
甲状腺内のホルモン分泌量が過度になる疾患です。
例)バセドウ病、甲状腺クリーゼ、機能性腺腫、下垂体腺腫
甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)
甲状腺内のホルモン分泌量が不十分になる疾患です。
例)橋本病、クレチン症(先天的な疾患)
甲状腺炎(こうじょうせんえん)
甲状腺が炎症を起こして、甲状腺機能亢進症・甲状腺機能低下症が起こる
等があります。
これらの疾患になり、甲状腺に異常が見られると症状として、
- 体重変動
- 抜け毛
- 動悸、息切れ
- 不整脈
- 吐き気、嘔吐、下痢
- 多飲多尿
- 発汗もしくは発汗減少、高血糖
- めまい、鬱(うつ)、生理不順
- 頻脈(心拍数が増加している状態)
- 下肢のむくみ
- その他、様々な症状があらわれます。
甲状腺腫瘍
甲状腺が腫れあがったり、癌腫が生じる状態
例)乳頭癌、濾胞癌(ろほうがん)など
当院では甲状腺の疾患症状がある方に
- 定期的に超音波検査・採血検査で経過観察を行います。
- 内服治療でコントロールを行います。
- 甲状腺がん、バセドウ病で内服コントロールが困難な場合は専門の病院をご紹介しております。
甲状腺疾患において、当院の役割としては、症状がある方の一次窓口として、また治療を受けて症状が落ち着かれた方の経過観察の行う施設となります。検査は、3ヶ月~6ヶ月に1度行うのが好ましいです。当院でできる限り甲状腺疾患のフォローアップを行ってまいります。